他人

「か」

換骨奪胎(かんこつだったい)

分類ことわざ意味他人の詩や文章の意図や形式をくみ取り、語句や構成を変えて、新たに自分の作品として作ること。 骨を取り換え(換骨)、胎児を奪い取る(奪胎)の意味から。
「し」

地獄耳(じごくみみ)

分類ことわざ意味他人の秘密をすぐ聞き込む人のこと。また、一度聞いたらいつまでも忘れないこと。 「地獄」は、人間の行いを残らず聞いているといわれ、人間世界のすべてを素早く聞き取って裁くという、地獄の耳の意味から。
「わ」

わが上の星は見えぬ(わがうえのほしはみえぬ)

分類ことわざ意味誰もが自分の運命はわからない、という意味。 易者は他人の持って生まれた星は占えるが、自分の星はさっぱり占うことができない、ということから。同類語・同義語我が上の星は見えない
「い」

犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)

分類ことわざ意味臆病な人が他人のいない場所で虚勢を張ったり、他人を攻撃することのたとえ。また、実力のない者が、陰で人の悪口を言ったり、批評をしたりすることのたとえ。 弱い犬は、安全な場所から相手に吠え掛かるだけで敵には近寄らない、ということ...
「こ」

口耳の学(こうじのがく)

分類ことわざ 意味他人から聞いたことを自分自身で咀嚼することなく直ぐに口にして、自分のものになっていない学問のことをいう。 口と耳との間、四寸(約12.12cm)にも満たない学問である、ということから。 同類語・同義語 口耳四寸の学(こうじ...
「き」

器用貧乏(きようびんぼう)

分類 ことわざ 意味 何をやらせてもうまくできるため、他人には重宝がられるが、特定のものに徹しきれず一つのことに集中できないため、中途半端で大成できず、かえって損をし成功せず生活も恵まれないこと。 また、何でもできるが、これぞ、というものが...
「け」

芸は道によって賢し(げいはみちによってかしこし)

分類 ことわざ 意味 一芸の達人はその分野については、他人よりも優れている、という意味。 技芸というものは、各自その専門とするところによって優れている、ということ。 同類語・同義語 芸は道によりて賢し 芸は道によって精し(げいはみちによって...
「き」

兄弟は他人の始まり(きょうだいはたにんのはじまり)

分類 ことわざ 意味 血が繋がった兄弟でも、他人のようによそよそしくなっていくものだ、という意味。成長するに従って兄弟の情も薄らいでいく、ということ。 兄弟は同じ親から生まれたものではあるが、成長し、大人となり、家庭を持ち妻ができ、子供を産...
「ち」

血は水よりも濃い(ちはみずよりもこい)

分類 ことわざ 意味 血縁の絆は何よりも強い。また、血は争えない、という意味。 同じ血統に繋がる血縁は、他人よりも強い絆で結ばれているものである。また、万が一の時に頼りになるのは、他人よりも血縁者である、ということから。 英語での表記 Bl...
「く」

君子は和して同ぜず小人は同じて和せず

分類 ことわざ 意味 立派な人物は、他人と調和するが訳もなく同意するようなことはしない。反対に、器の小さい人物は、訳もなく付和雷同するが、調和することはないものである、という意味。 君子は和を重んずるが理に反して同調せず、つまらぬ人間は、や...
「す」

臑に傷を持つ(すねにきずをもつ)

分類 ことわざ 意味 やましいところがある。前に他人に隠したい悪いことをしている、という意味。 膝から足首までの部分である臑に傷があると、草などが当たって痛むので、こそこそと忍び足で歩く、ということから。 「臑」は「脛」とも書く。 同類語・...
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類 ことわざ 意味 苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。 朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
「て」

天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

分類 ことわざ 意味 天を主宰する神は、他人の力に頼ることなく自分自身の力で努力をして事に当たる人に幸福をもたらすものである、という意味。 アメリカの政治家・科学者、ベンジャミン・フランクリンの言葉。または、イギリスの作家、サミュエル・スマ...
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類 ことわざ 意味 何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。 「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「か」

髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)

分類 ことわざ 意味 自分自身の仕事が他人だけに向けられ、自分にまでは手が回らないことをいう。 髪結いさん(美容師)が、自分の髪は乱れているということから。 同類語・同義語 紺屋の白袴(こうやのしろばかま) 医者の不養生(いしゃのふようじょ...
「こ」

紺屋の白袴(こうやのしろばかま)

分類 ことわざ 意味 他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないこと。また、いつでもできると思っていて、結局はやらずにいること。身に付けた専門技術が他人のために使われ、自分自身のためには使われないことのたとえ。 紺屋とは、染物屋のこと。...
「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類 ことわざ 意味 他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。 他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。 同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちで...
「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類 ことわざ 意味 物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。 英語での表記 Too many cooks spoil the broth. 同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せ...
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類 ことわざ 意味 いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。 「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日...
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類 ことわざ 意味 師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。 他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。...