他人

「ひ」

人の褌で相撲を取る(ひとのふんどしですもうをとる)

分類ことわざ意味他人のものを利用して、我が用を足すこと。他人の物を自分の物のように使用して、用を足したり、利益を得たりすることをいう。他人のまわしを使って相撲を取る、ということから。同類語・同義語 人の太刀で功名する(ひとのたちでこうみょう...
「こ」

コックが多いとスープがまずくなる

分類ことわざ意味物事は他人の干渉が多いと、うまくいかないものだ、という意味。英語での表記Too many cooks spoil the broth.同類語・同義語 コックが多いとスープが台無しになる 船頭多くして船山に上る(せんどうおおく...
「な」

怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)

分類ことわざ意味いつも怠けている人に限って、他人が休む日にわざと忙しそうに働くものである、という意味。「節句」は「節供」に同じ。節句は、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日等の昔の休日のことで、この日は仕事を休んだ。節句の休みの日になると...
「し」

室に入って戈をとる(しつにいってほこをとる)

分類ことわざ意味師(先生)に教わった道をもってかえって師(先生)を攻めたり、相手の論ずるところによってこれを利用して逆にその相手を攻める、という意味。他人の部屋に入り、その人の武器を手にして、その武器で人を攻撃する、ということから。同類語・...
「さ」

細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)

分類ことわざ意味細工仕事が上手な手先の器用な人は、とかく他人には重宝がられ利用されるが、自分自身はかえってうだつが上がらずいつも貧乏である、という意味。同類語・同義語 器用貧乏(きようびんぼう)
「か」

枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)

分類ことわざ意味つまらないものでも、ないよりはましである、という意味。たとえ枯れ木でも、あれば山が賑やかになり趣を添える、ということから。自分のことをへりくだって使う言葉で、他人に対しては使わない。同類語・同義語 蟻も軍勢(ありもぐんぜい)
「わ」

破れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)

分類ことわざ意味どんな人でもまずまずそれぞれ似合った相手というものが見つかるものだ、という意味。似通った者同士が相応することをいう。割れ目の入った壊れかけた鍋でも、それに相応しい綴じ蓋くらいはあるものだ、ということから。粗末なものは粗末なも...
「か」

金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)

分類ことわざ意味金槌(かなづち)は、川などの水の中で頭の方が沈んでしまい浮かぶことができないものだが、そのように常に他人に対して下積みとなって頭が上がらないことをいう。
「さ」

猿の人真似(さるのひとまね)

分類ことわざ意味意味をよく考えもしないで、他の人の言葉や行動をそのまま真似ること。また、他人の真似をして表面を取り繕うこと。猿は考えがあって人間の真似をするものではなく、訳も分からず真似することから。同類語・同義語 猿真似
「さ」

猿の尻笑い

分類ことわざ意味自分の欠点に気が付かずに他人の欠点を嘲笑すること。猿が自分の尻の赤く醜いことに気が付かず、他の猿の尻を笑うことから。
「た」

他山の石(たざんのいし)

分類ことわざ意味他人の行為や言動でも、戒めとして自分を磨くために役立てることができる、という意味。他の山からとれた粗末な石でも、それで自分の宝石を美しく磨くのに役立てることができる、ということから。立派な人がつまらぬ人に接して自分の知徳を向...
「ひ」

人の振り見て我が振り直せ

分類ことわざ意味他人の行為に照らして、我が行為を改めるべきである、という意味。他人の行いの善悪を見定めて、自分を反省し直すところがあれば直すべきだ、ということ。「振り」は、態度、行為という意味。同類語・同義語 人こそ人の鏡なれ(ひとこそひと...
「ひ」

人こそ人の鏡なれ(ひとこそひとのかがみなれ)

分類ことわざ意味他人の行為を見て我が戒めとする、という意味。鏡を見て自分の姿を直すのと同じで、他人の言動は自分の言動を直すよい手本になる、ということ。同類語・同義語 人の振り見て我が振り直せ 他山の石
「つ」

杖に縋るとも人に縋るな(つえにすがるともひとにすがるな)

分類ことわざ意味滅多に人を頼ってはいけない、他人に依頼心を起こしてはならない、という意味。人に縋る(すがる)くらいなら杖に縋れ、ということから。
「た」

他人の飯には骨がある

分類ことわざ意味他人の家で暮らすということは、非常に辛苦の多いものである、ということを、骨で表現した言葉。同類語・同義語 他人の飯にはとげがある
「た」

他人の飯を食う

分類ことわざ意味他人の間で揉まれ、実社会での経験を積むことをいう。親元を離れて他人の家に厄介になって飯を食ってみる、ということから。
「た」

他人の飯は白い(たにんのめしはしろい)

分類ことわざ意味他人のものは何でも自分のものよりもよく見えて羨ましく思うこと。自分のご飯に比べて他人のご飯はより白いように見える、ということから。同類語・同義語 隣の花は赤い
「た」

他人の念仏で極楽参り

分類ことわざ意味他人の努力に便乗して自分は何もしないまま利益を得ようとすること。自分は一向に念仏を唱えようとはせずに、他人の念仏によって、極楽へと参ろうとする、ということから。
「ひ」

人の一寸我が一尺(ひとのいっすんわがいっしゃく)

分類ことわざ意味他人の欠点は見えやすく、自分自身の欠点については見えずらいことをいう。一尺は一寸の十倍で、どんなに小さなものでも他人の欠点はすぐ気が付くが、いざ自分自身の欠点のこととなると、大きなものでも気が付かない、ということ。同類語・同...
「せ」

世間知らずの高枕(せけんしらずのたかまくら)

分類ことわざ意味他人はあれこれ心配しているのに、世情に疎い人間は平気でのんびりと暮らしている、という意味。世の中のことを何も知らないものは、何も心配事がなく、夜も枕を高々として安眠することができる、ということから。