「ひ」

人食い馬にも合口(ひとくいうまにもあいくち)

分類ことわざ意味世間から疎まれるような乱暴で手に負えない人でも良く気の合う仲間や、頭が上がらない人はある、という意味。どんな人間にも仲間はあることをいう。人間に噛みつく癖のある荒馬でも、相性の良い乗り手には大人しいものだ。また、その荒馬にも...
「い」

生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)

分類ことわざ意味人情・風俗の悪いことを言う。また、性質が荒々しく、行動が機敏なこと。俗に「江戸っ子は生き馬の目を抜く」などという。他人を出し抜くことがあるから、少しも油断ができないこともいう。生きている馬の目を、知らないうちに抜き取る程素早...
「め」

名馬に癖あり(めいばにくせあり)

分類ことわざ意味優れた才能を持っている人は、個性もまた強いものである、という意味。名馬とされるような馬は、どこかに難があるものである、ということから。同類語・同義語癖なき馬は行かず(くせなきうまはいかず)
「は」

馬耳東風(ばじとうふう)

分類ことわざ意味人の意見や注意を気にも留めず聞こうともしない様子。また、批評や批判を聞き流して何とも思わないことのたとえ。東風(春風)が吹いたら人は嬉しいものであるが、馬の耳に吹いても馬は何も感じない、ということから。李白の詩から。同類語・...
「さ」

塞翁が馬(さいおうがうま)

分類故事意味幸いと不幸は互い違いに訪れ、何がどうなるかわからないものだ、という意味。また、人間の運命は、幸福と不幸が絶えず入れ替わるため、何が幸福で何が不幸かわからない、という意味。「塞」は、砦。「翁」は、男性の老人のこと。故事昔、中国北方...
「い」

意馬心猿(いばしんえん)

分類ことわざ意味駆ける馬や騒ぎまわる猿を抑えて静めることが困難なのと同様に、一旦起こった人の欲情や煩悩を抑えることは簡単ではない、という意味。
「け」

毛を見て馬を相す(けをみてうまをそうす)

分類ことわざ意味外見だけで物事も価値を推し量ること。毛並みを見るだけで馬の価値を決める、ということから。
「や」

痩せ馬の道急ぎ(やせうまのみちいそぎ)

分類ことわざ意味才能の乏しい者ほど、功名を急いだりするものだ、という意味。また、心や気ばかり焦って捗らないこと。痩せている馬に限って、道を急ぎ歩くものであることから、同類語・同義語 道下手のどか歩き
「よ」

羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる)

分類ことわざ意味見かけは立派であるが中身は詰まらないものであること。表面と内容が一致しないこと。言うことと行いが違うこと。宣伝は立派でも実物がそれに伴わないこと。見かけを立派に飾って内容の虚偽、貧弱さをごまかす。看板に偽りがあることをいう。...
「け」

鯨飲馬食(げいいんばしょく)

分類ことわざ意味度を越えた無茶な飲食のこと。鯨が飲むように飲酒し、馬が食うように大量に食べる、ということから。"
「て」

天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)

分類ことわざ意味秋のさわやかな気持ちの良い季節をいう言葉。秋は空(天)も高く澄み渡り、馬も食欲が出て餌をよく食べてたくましく太る季節である、ということから。同類語・同義語 秋高く馬肥ゆ(あきたかくうまこゆ) 天高く馬肥ゆる秋 天高く馬肥える...
「あ」

朝駈けの駄賃(あさがけのだちん)

分類ことわざ意味苦労をしないでわずかの間に予期しない利益を得ること。朝は馬の元気が良いので、予定外の他人の荷物を載せてやって余分の賃金を取ることもできる、ということから。
「ゆ」

夕立は馬の背を分ける(ゆうだちはうまのせをわける)

分類ことわざ意味夕立が局地的に降ることを例えた言葉。夕立は、一頭の馬の背を、半分だけ濡らして降ったりするものである、ということから。ある場所では雨が降っているのに、ごく近い場所では晴れているということ。
「し」

尻馬に乗る(しりうまにのる)

分類ことわざ意味何も考えもせずに他人の意見や行動に従うことをいう。「尻馬」は、他人の乗っている馬の鞍の後ろの箇所。
「き」

驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

分類ことわざ意味千里を走るという駿馬(千里の馬)に鼠(ネズミ)を捕獲させる、ということから、物を使う用途を誤ることをいう。また、人の使い道を誤って、有能な人をその能力に適した地位につけて才能を十分に発揮させるということをせずに、平凡な仕事を...
「ふ」

風する馬牛も及ばず(ふうするばぎゅうもおよばず)

分類ことわざ意味遠く隔たりがあって会うことのできないこと。または、無関係なことをいう。「風する」は、盛りがついた、という意味。盛りのついた馬や牛が雄雌呼び合っても、遠く隔っていて及ばない、ということから。同類語・同義語 風馬牛
「し」

死馬の骨を買う(しばのほねをかう)

分類故事意味役に立たないものをまず買って、役に立つものが来るのを待つたとえ。また、役立たずを優遇し、それを聞いて優れた者が集まってくるのを待つことをいう。昔中国で、千金で千里を走る駿馬を手に入れたいと思っていた人が、三年の間求めることができ...
「し」

鹿を指して馬と為す(しかをさしてうまとなす)

分類故事意味無理矢理に我を通すことをいう。昔、秦の趙高(ちょうこう)は鹿を天子に献上して馬だと言い張り、鹿だと言った者は、皆捕らえて処刑した。このことから、間違いを間違いと認めず押し通すこと、また、威圧的に間違いを押し付ける、という意味。【...
「く」

腐り縄に馬繋ぐ(くさりなわにうまつなぐ)

分類ことわざ意味頼りにならない様子をたとえた言葉。また、成功など有り得ないことのたとえ。腐った縄に馬を繋げば、馬はいつしか放たれてしまうかもしれない、ということから。同類語・同義語 腐り縄に馬繋ぐ如し
「ひ」

瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)

分類ことわざ意味意外な所から意外な物が出てくること。道理上、有り得ないことが起こること。また、思いがけないことや冗談を言ったことが事実になること。瓢箪の小さな口から、出てくるはずがない駒(馬)が飛び出した、という意味から。同類語・同義語 瓢...