牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)

牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり) 「う」

分類

ことわざ

意味

何かのきっかけで自己の意志でなく思いがけず始めたことが、知らない間に善い行いや良い結果になっていること。また、嫌々しているうちに段々と熱心になることをいう。
昔、信濃の善光寺の近くに七十過ぎの強欲な老婆がいたが、ある時隣の家の牛が離れて、干してあった布を角(つの)に引っ掛けて、善光寺に駆け込んだ。老婆はその後を追って行って、初めて霊場であることを知り、その後は度々参詣をして、やがて信心深い人間になった、という今昔物語の説話から。不信心な者がふとした事がきっかけとなって信仰に入る、ということから。

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